M&Aについてアドバイザーに相談しようと思っていますが、M&Aアドバイザーに会ったという事実すら(現段階では)誰にも知られたくありません。そこでよく見かけるのが「守秘義務契約」ですが、実際のところこの守秘義務契約ってちゃんと効果があるものでしょうか。
いいご質問ですね。
譲渡とご検討されているという前提でお答えしますね。
確かに、真剣に考えておられればおられるほど、M&Aという言葉を見るだけでも敏感になってしまいますよね。
それはもしかすると、WATANABEさんの潜在意識に、M&Aは悪い事という考えが埋め込まれているからでは無いでしょうか。
仮にM&Aが良いものであったとしても(実際良いものだと私は思いますが)、実際に譲渡が完了するまで不安定なものがM&Aという取引であり、完了するまではその事実が明るみに出る事は経営上のリスクを高める事に繋がります。
故に、この取引において守秘義務というものは非常に重要性が高い義務であると言えます。
守秘義務は、アドバイザーと売り手あるいは買い手が結ぶ守秘義務が仲介の場合は一般的ですが、FA形式の場合は買い手が売り手に差し入れる事が多いです。
そして、それは当然法的拘束力があり、秘密保持契約義務違反に基づき被った損害については違反者側が賠償責任を当然に負います。
一方、実際の取引では、人の口に戸は立てれないという事で、アドバイザーが買い提案した先からポロっと漏れるという事も無い事は無いです。その場合は、アドバイザーと買い手候補先の秘密保持契約において、買い手候補先が契約違反をしたという事象ですね。
この場合も、当然秘密保持契約は有効であり、契約違反を根拠に法的効果は発生すると言えます。
まとめると、秘密保持契約は効果はあります。一方、締結したからと言って情報が漏れないというものでも無い。という事かと思います。
めちゃくちゃ参考になるご回答、ありがとうございます。
法的にはもちろん効力があるが、締結したからといって情報が絶対に漏れないとは考えるべきではないということですね。
なるほど〜
言われてみればたしかにそのように思います。
深謝です。