反社会勢力はご存知の通り、社会から排除される傾向にあり、反社会勢力が介入している会社が上場できないという事は容易に理解できる話であろう。今回は、「反市場勢力」の話。
IPOに詳しく無い方々には、聞き慣れない言葉では無いかと思う。反市場勢力とは何か端的に説明すると、その名の通り市場での取引などを正常ではないようにしてしまうような勢力、ということになる。例えば、インサイダー取引が発覚したような企業は、反市場勢力に入る。インサイダー取引は間違いなく、正常な市場では行ってはならない取引ですから、反市場勢力と見なされても仕方無いと言える。
今回は、田中社長が過去幹部社員として働いていた極悪商事が不公正取引を行い、反市場勢力の認定を受け金融庁にリストアップされている。その前提で、田中社長が新しく創業した会社を上場させる事ができるかどうか、というのが論点となっている。
マックスは、当時幹部社員であった田中社長が当該不公正取引に一切関与していない証明をする事の難易度が高すぎるという見解を下す。その上で、再度イグジットの選択肢を示し、田中社長はM&Aを選択肢、無事ハッピーリタイアするというシナリオとなっている。
「第209話 反市場勢力IPO断念編」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。
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