今回はIPOを考えている経営者からの相談である。財務諸表を読み進めるマックスが反応したのは、株主構成。今回の様に、所有と経営が捻れている企業は結構多い。そしてこの捻れはゆくゆく会社運営に大きな影響を及ぼしていく可能性が高い為注意が必要だ。
今回のケースにおいても、現在経営に一切関与していない株主が多数いて、社長の株式持分は3割程度。債務保証は社長がしており、過度に社長のリスク負担が大きく株主にとって都合が良い株主構成になっている。これをマックスは一発で見抜いたのである。
この場合正しいのは極力株式を社長に寄せる事であり、同社がIPOを目指す前にまず整えるべき点はこの資本政策であるとズバッと指摘するのである。しかし、まさにそうだと思う。どうせ株式を持たせるなら、共に上場を目指して苦楽を共にする幹部社員に持たせるのが筋だろう。
「第202話 IPOを目指す社長に怒りの鉄槌」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。
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