第174話 従業員承継にMBOという選択肢

界隈のM&Aアドバイザーの仕事といえば、誤解を恐れずに言えば、後継者不在企業の経営者に会社を売らせる事を決断させる事である。よって、事業承継コンサルティングと銘打ったところで、そのトークの最終的な着地点はM&Aを実行すべし、となりがちなのである。

色々と検討した結果、M&Aがその経営者にとって最良の選択肢となり得る可能性は十二分にある。一方、経営者に質の高い意思決定を提供するという我々のポリシーからすれば、大切なのはそこに至るまでのプロセスであると言える。正しいプロセスを踏んだからこそ、中堅中小企業経営者は、一生に一度の決断である、会社を譲渡するという決断を下す事ができるのだと私は思うし、真のアドバイザーはその様な重要な意思決定に影響を与える仕事をしているという覚悟を持つべきであると思う。

今回に関して言えば、会社を承継したいという従業員がいるという前提に立てば、M&Aという選択肢だけでなく、MBOという選択肢も十二分に取り得ると言える。
一方、事業承継の選択肢として、M&AとMBOでは、メリットデメリットが存在する。相対的に述べると、M&Aの場合、MBOよりは高い価格で株式を譲渡できる可能性が高い。また、売り手買い手のシナジー発揮により業績拡大に向けて大きなインパクトを獲得できる可能性がある。一方、両社の文化が合わない場合はPMIが失敗に終わるケースもあるだろう。

MBOを選択する場合のメリットは、現状とほぼ変わらない体制で事業承継を完結できるという事。また自分が任せたい人間に経営を委ねる事ができる。一方、MBOにおける株式買取原子は銀行からの借り入れで賄い、結果的に対象企業の負債を膨らませる事になるので、会社の財務に負担をかける事となる。財務基盤が弱い企業の場合はこれが経営上命取りになることも無きにしも非ずと言える。

MBOとて色々なスキームがあり、何が適切かは、会社の状態、経営者の希望によって異なる為、我々が提案する場合はしっかりと色々な要望をヒアリングした上で提案をさせて頂く事となるだろう。

第174話を今すぐ漫画で読む

第174話 従業員承継にMBOという選択肢①
第174話 従業員承継にMBOという選択肢②
第174話 従業員承継にMBOという選択肢③
第174話 従業員承継にMBOという選択肢④
第174話 従業員承継にMBOという選択肢⑤
第174話 従業員承継にMBOという選択肢⑥
第174話 従業員承継にMBOという選択肢⑦
第174話 従業員承継にMBOという選択肢⑧

第174話を今すぐ動画で視聴する

「第174話 従業員承継にMBOという選択肢」」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。

第174話をYouTubeで視聴する

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。