第160話 従業員持株会の株式の買取について

M&Aアドバイザリーをやっていても、従業員持株会が設置されている会社をたまに見かける。大抵、この手の会社や、あるいは投資育成が入っている会社は、同族承継を大前提として事業承継にアプローチしている会社であるという印象を受ける。というのは、将来的にM&Aなどのエグジットを想定する時に、このいずれの手法も、オーナー経営者にとってデメリットが多い為である。

今回、プトレマイオス電工になぜ従業員持株会が設置されたかというのは定かでは無いが、いざM&Aを検討するとなると、これはオーナー経営者からすれば目の上のたんこぶ的な存在となる。

中堅中小企業の株価というのは、本来一物一価であるべきなのだが、本件の事例では、従業員持株会で株式を保有する従業員の株式の買取について、当該法人が買い取る場合は配当還元価格が適用され、オーナー経営者が買い取る場合は原則的評価方式が適用されると説明している。買い手によって一物二価という状態が発生している事例であり非常に興味深い。

この様に、中堅中小企業のM&Aに関わる中では、税務的な知識は必要不可欠な知識と言え、隅々まで知っている必要は無いが、気づくレベルまで知識を得ておくと、税務政策の失敗で無駄にキャッシュを減らすことは防げそうである。私は常に、クラアントにとって何が最適かという観点で税務的論点も検証することを心がけている。

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第160話 従業員持株会の株式の買取について①
第160話 従業員持株会の株式の買取について②
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第160話 従業員持株会の株式の買取について⑥
第160話 従業員持株会の株式の買取について⑦
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