本来、中堅中小企業の株主構成というのは代表取締役社長である経営者が100%株式を保有している状態が美しいと私は思う。
一方、M&Aアドバイザリーの仕事をしていると、株式が分散している会社に出くわす事というのは決して少なくはない。
株式分散の理由がはっきりしているならまだ良い。例えば、その株式を有している人達が、事業価値を向上させる為にそれぞれ必要な能力を有しており、今現在事業価値の向上にコミットして活動を継続しているケースなどは、株主と経営者のベクトルが完全に同じ方向を向いているわけだからこういうパターンは、資本主義の論理に反していないと言える。
しかし、私が出くわしてきた大半のケースは、そういった戦略的な株式分散ではなく、過去からそういった資本主義的な論理を無視して、親の浅はかな思いつきなどで分散してきたというケースである。
経営者、株主、にとって資本政策は極めて重要である。揉める時というのは決まって儲かった後である。本作品中でマックスも述べているが、あなたの会社が仮に利益を多く出す会社だとする場合、そこで生み出し蓄積した利益は、株主の株式価値を高める事に繋がる。事業価値向上に対して何も貢献していない外部株主の資産価値を毎年毎年高めていく事になる事案は多く見てきている。
会社経営をする以上、資本主義の根底の理屈というのを今一度理解いただき、もし自社に問題があるとお感じの場合は気軽に私宛に相談をいただければ幸いである。
「第146話 株式分散が意味する事とは」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。
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