第120話 圧倒的な資料提出の依頼その意味とは

あなたがいずれかのM&Aアドバイザーとセルサイドのアドバイザリー契約を締結したとしよう。その後たちまちあなたがやる事は、「膨大な内部資料の提出」である。
人によっては、このプロセスをプレDDと呼ぶ人もいるかもしれない。大手専門会社では「案件化」と言われる手続きであるが、これを侮ってはいけない。

120話中にも説明があるように、売り手は最終契約締結までに、必ず買収監査というイベントを経験する。場合によっては数億円にものぼる商取引が会社の売買である。そういった多額の投資を実行するに当たり、買い手は買収監査人と呼ばれるプロフェッショナルに依頼し、売り手企業の財務内容を精査する。買収監査は、財務DD、法務DD、ビジネスDDと大別できるが、中堅中小企業の買収監査においては、財務DDのみであとは簡単なヒアリングというケースも少なく無い。

この入り口の案件化作業の精度は非常に重要である。
プレ買収監査に近い事を予めセルサイドアドバイザーが実施しておく事で、事前に論点となりそうな点の絞り込みが可能となる。不良資産があれば事前に控除したり、簿外資産があれば追加したりなど、最初からより実態に近い形で当該譲渡企業の財務内容を整理しておく。 

また、このタイミングで売り手社長の譲渡希望金額や、譲渡先の希望、譲渡後の希望などを先回りして聞いておく事も重要である。セルサイドアドバイザーは、売り手社長のあるべき姿を明確に共有するところから仕事がスタートすると言える。故にこの手続きは、銀行の与信判断の為の資料提出ではなく、取引を成功させる為の準備としての手続きであるので、譲渡を検討しているあなたにはしっかりと理解いただきたい。

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