第119話 株価のベースはしっかり揃えろ

M&Aにおいて、売り手買い手が交渉を進めるにおいて、客観的なモノサシを準備する事はすごく重要な事である。売り手とアドバイザリー契約を締結後、まず最初にやる作業が情報の整理、案件化と言われる作業である。アドバイザーは売り手からこのタイミングで非常に多くの資料を取り入れる。決算書、定款、取締役会議事録、保険の解約返戻金資料、総勘定元帳など、非常に多くの資料を取り入れた上で、対象企業の株式価値評価を行う。ここで算定された株価が一般的な交渉のモノサシとして活用される。

過去の記事でもご紹介しているが、中堅中小企業のM&Aにおける企業価値評価は、時価純資産営業権法という手法を用いる事が一般的である。株式価値評価が完成したら、その後売り手社長への株価の算定根拠の説明と、買い手への提示価格のコンセンサスを取るというプロセスに移る。
思うに、第119話において、エンドラン大西はこのプロセスをすっ飛ばして話を進めたのであろう。

私は、売り手と株価の話をする時は、必ず諸々のコストを全て説明の上、最終的に手元に何が残るかという結論をズバッと伝える様にしている。逆の立場になればそうして欲しいだろうと思うからだ。しかし、こういった基本的なプロセスを蔑ろにするプレイヤーも少なくない。
また最初の株価説明の時に、しっかりと株価の算定根拠を説明し、売り手、そして買い手共綺麗にベースを揃えておく事が重要である。

入り口で、仮に時価純資産がが3億円あり、営業権が2億円だとすると、その説明を明確にしておけば、保険や、車両、会員権を切り出す事は純資産を減少させる取引になるので株価が減額される事ぐらい経営者なら理解できるはずである。
ここにきてイロハのイの話であるが、譲渡対価に関する部分は売り手や買い手の最大の感心ごとの一つといっても過言では無いので、注意したいところである。

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第119話 株価のベースはしっかり揃えろ①
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ②
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ③
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ④
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ⑤
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ⑥
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ⑦
第119話 株価のベースはしっかり揃えろ⑧

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