第112話 退職金支給で人生逃げ切りはできるのか

M&Aが爆発的に増加しているのには理由がある。結論から言うと、それが色々な側面から考えて合理的解決手段であるから、自然体で成約件数が増加しているのである。

今回は、基本合意契約締結前に、射手社長からの譲渡辞退の申し出から話がスタートする。譲渡辞退が決して悪いわけではないが、なぜか序盤からマックスはブチギレている。最近とりあえず殴っておいたら良いみたいな風潮があるのは要注意だ。

とはいえ、今回マックスがブチギレたのは結果的にはやむを得ない事情であったと言えるかもしれない。射手社長は当初株式譲渡による事業承継を考えていたのだが、どうも手放したくないという欲が出たようだ。しかし、手取りで4億円は確保したいという想いは強く、金融機関から金を借りて退職金を出してはどうか、などといった意味不明の案を提示してきた。

金融機関から資金調達をすれば確かに退職金を支給して、射手社長に現預金を還流させる事は可能だ。ましてや同社はCFの潤沢な企業であるから、銀行も金は貸すだろう。一方、それに伴い射手社長は債務保証を余儀無くされる事となる。次の社長は従業員にでもやらせて裏で糸を引くつもりなのかもしれないが、これでは事業承継問題は何も解決しない。射手社長の債務保証リスクは残ったままであるし、もし射手社長に何かがあった時、社内は混乱に陥るだろう。

M&Aを活用する事で、射手社長には4億超の現預金が手に入り、債務保証は解除される。経営責任からも解放される。譲渡対価を手にでき、全てのリスクを買い手に移転できるのだ。未練はあるかもしれないが、これが最後の出口としてはあるべき姿だと思うし、もし事業をしたいのならこれを原資に新しい事を始めれば良いと思う。ただ、個人の手持ちキャッシュを増加させるという目的だけで考えれば、こういったやり方もあるのだという事は素直に勉強になる。

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第112話 退職金支給で人生逃げ切りはできるのか①
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