第109話 折り合えない時の調整弁

売り手、買い手は最後の最後まで情報が非対称であると言える。売り手は買い手に全てを見せる事は無いだろうし、買い手もそれを全て掌握する事は不可能だろう。そんな状態で最終契約を迎え資金決済を迎えるのがM&Aである。

買い手は基本合意後に必ずと言っていいほど買収監査を実施する。そこで財務DDを実施し、監査人は、売り手の財務状況を徹底的に精査する。その過程で今回、売り手企業の長期貸付金について疑義が生じたという事である。

売り手経営者は、この貸付金は必ず返ってくると自信を見せる。買い手はそれを疑って止まない。完全に情報非対称故に折り合う事ができなくなったという状態である。

ここでマックスが提案した手法が漫画でもご説明の通り、当該貸付金を回収できるまで、買い手が、売り手の定期預金を質権として担保として押さえておき、回収が確認と同時にそれを解除するというやり方である。売り手は回収に自信があれば応じる可能性が高いし、これにより買い手の債権回収可能性に対する不安は担保される。
資金決済の事後に条件等を設定するのはトラブルの原因を増やす事になり推奨はできないが、とはいえ、調整弁としては有効な手法であると言える。

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第109話 折り合えない時の調整弁①
第109話 折り合えない時の調整弁②
第109話 折り合えない時の調整弁③
第109話 折り合えない時の調整弁④
第109話 折り合えない時の調整弁⑤
第109話 折り合えない時の調整弁⑥

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