第102話 現物支給の有効活用

M&Aを実行するにあたっては、まず売り手企業の企業価値評価を行う。時価純資産営業権法が、中堅中小企業の価値評価に一般的に用いられる手法である事は、過去ご説明した通りであるが、M&Aアドバイザーたるもの、この時点で、数手先を読んで、適切な譲渡スキームについてイメージし、売り手とすり合わせをしておかないといけない。

特に、優良企業であればあるほど、純資産部分の厚みが大きいケースがある。単純に純資産見合いの資産が現預金として積み上がっている場合は、また他の会でご説明すると思うが、買収後一定期間経過後に配当として親会社が吸い上げるという手法も一つの選択肢だろう。

さて、今回においては、純資産2億円に対する見合い資産として、土地が1億円、解約返戻金価格が5千万円の保険を有しているというケースである。
取引総額は3億円であり、買い手が手元キャッシュで買収できる金額は2億円であるという申し出に対して、マックスがそれを見越して売り手アドバイザーと先手の交渉を実施し、資金繰的にも税務的にも最適なスキームを提示し、鮮やかに基本合意契約締結の話がまとまったという事案である。

専門家というのは、常にクライアントの2手先、3手先を読み、常に先回りするものでなければならないと私は考える。専門家には、日々の顧客対応の中での弛みなき自己研鑽、継続した知識のアップデート、が求められると思うし、そういった日常にやりがいを感じる人こそがM&Aアドバイザーという仕事が向いている人と言えるのでは無いだろうか。

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第102話 現物支給の有効活用①
第102話 現物支給の有効活用②
第102話 現物支給の有効活用③
第102話 現物支給の有効活用④
第102話 現物支給の有効活用⑤
第102話 現物支給の有効活用⑥
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