第92話からの続きである。
林社長が黙って株式譲渡検討を決断した事について、当初は受け入れようとしたものの、怒りが爆発し暴れ狂った田村専務。なんとかエンドラン大西が取り押さえ、社長室にてマックスとの対話から話はスタートする。
田村専務は、林社長の経営者としての能力や考え方、人柄に惚れ込み、今までギザギザ工業を支えてきたキーマンの一人。能力的にも高い能力を有しており、林社長は、従前より田村専務に対して、次の社長はお前だと伝えてきた。田村専務としても、それを信じ、将来的には同社の社長として会社を率いていくビジョンを持って今まで頑張ってきたのだ。
一方、林社長が言うように、とはいっても数億円する株式を田村専務が買い取れようはずはなく、田村専務もその事実を認識している。しかし、田村専務としては林社長以外の社長の下では働きたくない、これもまた事実である。そこでマックスは、田村専務に対して、田村専務が次の社長になれば良い事、また譲渡相手としてファンドを選択する事で、将来的なMBOの選択肢も得る事ができると助言をする。
これによって、田村専務が社長になると言う事と、ファンドの介入でより強い経営体制を構築して将来的に田村専務がオーナーになる可能性を生み出す事に成功し、田村専務、林社長この2名の利害関係のベクトルが同一の方向を向く事になった。
こうった課題解決の方法もあると言う事を皆さんには実例として頭に入れておいて欲しい。
「第93話 期せずして従業員承継〜譲渡からMBOへ~【後編】」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。
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