第89話 防げ優越的地位の濫用

優越的地位の濫用、利益相反取引、金融機関がM&A業務に従事する上で必ずといっていいほど目にするキーワードである。
メガバンクにおいては、過去為替のデリバティブ取引を中心に、取引先へ融資をしているという優越的地位を濫用し、不要な取引を契約させ結果として取引先が大きな損失を被るという事象が頻発した時期があった。具体的に言えば、商流を大きく上回る金額の為替デリバティブ取引(例えば、一定のレートで継続的にドルを購入していくという契約等)を締結させ、急激な円高の影響により多額の為替差損を当該取引先に発生させ、ひどいケースに至ってはそれが当該取引先の資金繰りに影響を与え倒産の危機に追い込むといった事象も発生した。
金を貸すという取引は、債務者に対して一般的には金融機関側が優越的な立場に立つ取引であると言える(財務内容が優良な企業が金融機関の依頼で嫌々金を借りる場合は別として)。
元来、金融機関という組織は、体育会的な風土が強い組織で、決められた目標を必ず達成しようという強い意欲に溢れた組織である。これが高度経済成長期の日本を支えてた部分も一部あろうかと思うが、昨今は、こういった推進力がマイナスの側面を見せるケースが多いと言えよう。
まだまだ、M&Aの推進は、明確な数値目標を持ってされているわけでは無いのかもしれないが、今後、主力業務である融資金利息の収益悪化に伴い、手数料ビジネスとしてのM &A業務の推進にドライブがかかった場合、本編の下衆岡支店長の様なモンスターが出てこないとも言えないのでは無いだろうか。

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第89話 防げ優越的地位の濫用①
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