第33話では、地方銀行の買い候補先探索、マッチングの闇について鋭く切り込んでいる。
そもそもの話をするが、私も過去金融機関に勤務した経験があるが、銀行員というのはどこの部署にいっても大半の人間がいかに良いポジションを取るか、あるいはいかに人より出世をするかという事しか考えていない生き物である。本当にクライアントの事を考え、地域経済の事を考えて業務に従事する侍に様な男にほとんどお目にかかった事は無い。
今回強く伝えたかったのは、M&Aアドバイザーと言えども、銀行員である以上、一銀行員の域を出る事は難しいという事。
すなわち、事情をよく理解していない上司から、この候補先とマッチングしろと言われた場合、大抵の銀行員はノーと言えず、顧客本位というところからは大きく外れたマッチングを実行する可能性があるという点である。
なぜなら彼らのベクトルは、顧客貢献などではなく、自らが上司から認められ最短で出世する事であるからである。俯瞰してみると、そういったアドバイザーに当たった経営者は、彼らの出世の養分であるとも言える。
そもそも、大手の専門会社のマッチングの量そして質と比較した場合、地方銀行のそれが圧倒的に劣るであろう事は以前も指摘した。そこにこういったバイアスがかかるとなると、益々、顧客本位という営業姿勢からはかけ離れた役務提供がなされやすい体勢が構築されていると言えよう。
こういう実態面も踏まえてアドバイザー選びを実行したいものである。
「第36話 買い候補先の選定〜上司に逆らえない銀行員の末路」をYouTubeで視聴される方はこちらからどうぞ。
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